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前回の続きだそうですよ☆
コーラ
飲み干されない
竜崎と一緒にキラを捕まえることはできなかった。
月くんと一緒にキラを捕まえることもできなかった。
何も変わらないし、何も残らなかった。
コーラを飲んだくらいではもう元気は出ない。
ビールを空けてからでないと、ぐっすりも眠れない。
それでもコンビニに行くと、缶のコーラを買ってしまう。
誰も待っていない部屋で、ぷしゅっと音を立ててプルタブを引く。
ごくごくと半分くらい一気に飲むと、炭酸がせりあがってくるので、鼻をつまん
でげっぷをする。
誰もいないんだ。
「竜崎も飲みますか?」
独り言くらい言ってもいい。
「コーラ飲んだら、元気になりますよね。」
僕は1人なので全部独り言だ。
台所から友達の結婚式の引き出物でもらったグラスを持ってきて、
コーラを注ぐ。
テーブルの上にコーラを置いても、誰もいない。
いつの間にか眠っていて、目が覚めると、
テーブルの上には、昨日と同じ位置にコーラがあった。
昨日と変わらぬ量がそのまま残っている。
飲んでみると、ぬるくて、炭酸も抜けていて、甘ったるくて、
その後味はとても
苦かった。
FIN
コーラ
飲み干されない
竜崎と一緒にキラを捕まえることはできなかった。
月くんと一緒にキラを捕まえることもできなかった。
何も変わらないし、何も残らなかった。
コーラを飲んだくらいではもう元気は出ない。
ビールを空けてからでないと、ぐっすりも眠れない。
それでもコンビニに行くと、缶のコーラを買ってしまう。
誰も待っていない部屋で、ぷしゅっと音を立ててプルタブを引く。
ごくごくと半分くらい一気に飲むと、炭酸がせりあがってくるので、鼻をつまん
でげっぷをする。
誰もいないんだ。
「竜崎も飲みますか?」
独り言くらい言ってもいい。
「コーラ飲んだら、元気になりますよね。」
僕は1人なので全部独り言だ。
台所から友達の結婚式の引き出物でもらったグラスを持ってきて、
コーラを注ぐ。
テーブルの上にコーラを置いても、誰もいない。
いつの間にか眠っていて、目が覚めると、
テーブルの上には、昨日と同じ位置にコーラがあった。
昨日と変わらぬ量がそのまま残っている。
飲んでみると、ぬるくて、炭酸も抜けていて、甘ったるくて、
その後味はとても
苦かった。
FIN
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■お題:コーラ 飲み干される■
「今日も1日終わりー!」
静寂が当たり前になっているこの場所で、松田は突如大声を上げると、
勢いよく伸びをして、ぐるぐると腕を回して、上着を手にした。
いきなりの大声に若干驚いたが、当の本人はそんな事に気付きもしないのだ。
馬鹿だから。
帰るのかと思って見ていると、
冷蔵庫を開けて、なにやら取り出している。
まさかワタリが用意した私のアイスティーを飲む気ではないだろうな。
そんな事をしたらどうなるか分かっているのだろうなと思っていると、
向こうを向いたままの松田の手元から、ぷしゅっという小気味の良い音がした。
「松田さん。」
私の呼びかけに振り返った彼の手には、
コーラの缶が握られていた。
「お疲れ様です!竜崎も飲みますか?
なんかコーラって、飲んだら元気になりますよね!」
聞いても無いことまで、松田はよくしゃべる。
「ほんとはこういう時はビールが飲みたいんですけど、さすがにそれはできない
ですから!」
「・・・当たり前じゃないですか。何言ってるんですか。」
勝手にここの備品を使うのはこの男くらいのものだ。
それにしてもいつの間に買って来たのだろう。
「竜崎も飲みますか?」
同じ事を二回も尋ねながら、
(返事をしない相手の意図を汲むことはしないらしい)
松田は私の返事を待たずにキッチンボードからグラスを取り出し、
しゅわしゅわと音を立てながら、飲みかけのコーラを注いだ。
「はいどうぞ。」
一度自分が口をつけた缶からグラスに注ぐ無意味さに気が付かないのか、
松田は全く悪びれる様子も無く、私に向かってグラスを差し出したが、
私は右手に握られていた缶をむしりとり、
少しだけ残ったコーラを一気に飲み干してやった。
「竜崎・・・。」
松田がぽかんとしているのが気に食わないので、
ついでにグラスに入ったコーラも奪い、これも又一気に飲み干す。
空になった缶とグラスをサイドテーブルに投げ出すと、
私は松田のネクタイを掴んだ。
「!!」
びっくりしたような顔の松田を息がかかる距離まで引き寄せると、
誰がキスなんかしてやるか、馬鹿。
左手で鼻をつまんで思い切りゲップしてやった。
FIN
「今日も1日終わりー!」
静寂が当たり前になっているこの場所で、松田は突如大声を上げると、
勢いよく伸びをして、ぐるぐると腕を回して、上着を手にした。
いきなりの大声に若干驚いたが、当の本人はそんな事に気付きもしないのだ。
馬鹿だから。
帰るのかと思って見ていると、
冷蔵庫を開けて、なにやら取り出している。
まさかワタリが用意した私のアイスティーを飲む気ではないだろうな。
そんな事をしたらどうなるか分かっているのだろうなと思っていると、
向こうを向いたままの松田の手元から、ぷしゅっという小気味の良い音がした。
「松田さん。」
私の呼びかけに振り返った彼の手には、
コーラの缶が握られていた。
「お疲れ様です!竜崎も飲みますか?
なんかコーラって、飲んだら元気になりますよね!」
聞いても無いことまで、松田はよくしゃべる。
「ほんとはこういう時はビールが飲みたいんですけど、さすがにそれはできない
ですから!」
「・・・当たり前じゃないですか。何言ってるんですか。」
勝手にここの備品を使うのはこの男くらいのものだ。
それにしてもいつの間に買って来たのだろう。
「竜崎も飲みますか?」
同じ事を二回も尋ねながら、
(返事をしない相手の意図を汲むことはしないらしい)
松田は私の返事を待たずにキッチンボードからグラスを取り出し、
しゅわしゅわと音を立てながら、飲みかけのコーラを注いだ。
「はいどうぞ。」
一度自分が口をつけた缶からグラスに注ぐ無意味さに気が付かないのか、
松田は全く悪びれる様子も無く、私に向かってグラスを差し出したが、
私は右手に握られていた缶をむしりとり、
少しだけ残ったコーラを一気に飲み干してやった。
「竜崎・・・。」
松田がぽかんとしているのが気に食わないので、
ついでにグラスに入ったコーラも奪い、これも又一気に飲み干す。
空になった缶とグラスをサイドテーブルに投げ出すと、
私は松田のネクタイを掴んだ。
「!!」
びっくりしたような顔の松田を息がかかる距離まで引き寄せると、
誰がキスなんかしてやるか、馬鹿。
左手で鼻をつまんで思い切りゲップしてやった。
FIN
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